夏の定番となったアニソンフェス
『Animelo Summer Live』(通称アニサマ)。
この熱い祭典を、「人も地球も健康に」がコーポレートスローガンのヤクルトがサポートします!
公式飲料に決定した「Newヤクルトカロリーハーフ」は、
生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株が1本(65ml)あたり200億個でおいしさそのまま、
糖質とカロリーを50%カット!
(比較対象:「Newヤクルト」)ということで、
暑い夏の健康をバッチリサポート。
そんなコラボを記念し、
“ハーフ”をテーマにアニサマ出演アーティストの
みなさんからいろいろな一面を聞きだします。
ヤクルトとアニサマのコラボを記念しての連載インタビュー。第5回は、ミリオンセラーを幾度も達成した大黒摩季さん。
大黒さんも実は「ヤクルト」のヘビーユーザーで、そのパワフルな歌唱には「ヤクルト」も一役買っていました。そんな大黒摩季さんですが、
内面には”ポジティブ”な自分と“ミジンコ”な自分が共存していて……。大黒さんならではの、活力を与えてくれる“ハーフ”な話をどうぞ!
―― 先ほど、子どもの頃から「ヤクルト」を飲んでいるという話を聞かせていただきましたが……。
大黒:そうなんですよ(笑)。多分母が買ってくれていたと思うんですけど、子どもの頃から冷蔵庫にはいつも入っていて。私、基本お通じがいい方なんですけど、それって「ヤクルト」のおかげかと思っているんです♪。だから切らせるのが怖いというか。「ヤクルト」とバターは冷蔵庫にいつもないと不安ですね(笑)。スーパーに行ったら最後に卵と乳製品のコーナーに寄ります。「ジョア」も大好きで。夏はレモン味がいいですよね。あと、オレンジも。多分柑橘系が好きなんですね。
―― レモンとオレンジは、以前にあった商品ですね。
大黒:レモンとオレンジは復活してもらいたいと切に願います!こうやってヤクルトさんとお仕事したことを知ったら、うちの母は喜ぶかもしれない。
―― お話を聞いていると長く愛飲していることがわかりますね。
大黒:私、お世辞と嘘は言えないので(笑)。やっぱり体力勝負だからある程度は健康や腸内環境に気をつけていますし、冷蔵庫に「ヤクルト」があると困らないんですよ!後輩やお友達がおちびちゃん(=子ども)を連れてくることがあるんですけど、「ヤクルト」と「ジョア」があれば大丈夫♪100%喜んでくれるし会話の糸口にもなる、本当に心強い☆彡
―― 今回はアニサマとヤクルトがコラボということから、「Newヤクルトカロリーハーフ」にちなんで“ハーフ”をキーワードにお話を聞いているのですが、大黒摩季にとってハーフな存在=半身といったらどんなものが頭に浮かびますか?
大黒:それで言ったら、大黒摩季というアーティストは「元気」とか「ポジティブ」とか「強い」とか、そういったアッパーな人だと思われていますけど、半分は怖がりで一人で思い悩んだりいじけたりしていて。負けず嫌いの大黒摩季Aと同時に、負けっぱなしの大黒摩季Bってのがいるんですね。「熱くなれ」という歌だって熱くなりたい人の歌ですし、「夏が来る」も夏が来てない人の歌ですから(笑)。みなさん、いい誤解をしてらっしゃるんですよ。「ら・ら・ら」ってちょっとお茶を濁す、本題から逸らすみたいなスキャットフレーズも、恋愛を含めていろいろなものを背負い込みすぎたときに鼻歌を歌ってリラックスしよう、という歌なんですよ。
でも、A子だけではなくて、B子もいないと大黒摩季にはならないんです。よく「ミジンコ」って言っているんですけど(笑)、本番前や恋したときのミジンコ具合はひどいですよ(苦笑)。こうやって取材で人前にいればAでいますけど、今、好きな人からLINEが入ったら、「なんてことを言うのかしら」「チーン」って沈み込んじゃうかもしれない。そうしたら帰りの車の中で「ちょっと海沿いを走ってくれる?」とか言い出してね。でも、走っている間に1、2曲生まれるんです。だからA子とB子はハーフ&ハーフな存在、むしろ大切なアンチテーゼです。最近、私を応援してくれているLGBTQ+ちゃんたちは、そんな私のB子の部分に共感してくれる一方、A子の無敵感を真似しようとしてくれていますね。私にとっても大黒摩季はヒーロー&ヒロインみたいな存在で、それはA子が「もっと綺麗になりたい」とか「愛されるために頑張りたい」というB子の気持ちを後押ししてくれているんです。
―― ヒット曲を連発した背景には、そういったバランスのとり方が秘訣としてあったんでしょうか?
大黒:いえいえ。それができるようになったのはやっぱり近年ですよ。
若いときはB子が強すぎてファンのみなさんから求められているのはポジティブでアッパーなものなのに、闇の深いアルバムを2枚くらい作っちゃったこともありましたし。でも、50歳の誕生日のとき、何かつき物が取れたみたいなブレイクスルーした感じがあったんです。自分では四半世紀くらいのつもりだったのが、いつの間にかうっかり半世紀も生きちゃって。
舞台も音楽制作も自分のチームを組んでいたので、大黒摩季として表に出ているとき以外は殆ど大黒摩季のスタッフを自らやっている訳で。だから、いつまでも恋愛すれば脳味噌は中二、ロックを歌えばピーターパン的に夢の中、そんなつもりでいたけど立派な社会人でもありました(苦笑)。ただ、大黒摩季のA子の部分しか見せられない環境だったのですごく悩んだときもあったんです。でもあるとき、私がライブ前に緊張してガッチガチになって
いたら、(キーボーディストの)松浦基悦さんが「そんなに力まなくていいよ」って言ってくれました。私としてはちょっと調子が悪かったのでテンションをあげようとしていたんですけど、「大丈夫、出ていけばみーんなが大黒摩季にしてくれるから」って言うんですよ。あるときは別の人が、「あなたができない人だからスタッフが食べていける」って(爆)。例えば、工藤静香ちゃんはヘアメイクやスタイリングも自分で全部やっちゃうから、共演するときにマネージャーさんを一人しか連れてないんですよね。
―― その代わり、できないことで周りに仕事を与えられているんですね。
大黒:それまで私は、みんなに迷惑かけてはならぬ!みたいな昭和気質や、自分のエキセントリックさとかメンタルの弱さとかトロさとか、自分の悪いところを否定ばかりしていたんだけど、私の大切な人たちの一言一言で目覚めたんです。自分が気持ちよくなることだけを考えることに決めました(笑)。「神様、世の中の期待に応える人生を半世紀生きてきたからもう、許してください!」って(笑)。でも、愛されたり喜ばれたりというのは相変わらず好きだから、それほど変わりはないんですけど、ただ自分の好きなところと嫌いなところを分けないことにしました。「全部私だからね」って感じで。私のことが嫌なら離れていけばいいじゃないの、と思うことにしたんです(笑)。以前は、「お仕事に繋がるかもしれない」と思ってやたら付き合いを広げて、元の自分を忘れるくらい他人に合わせていましたけど、人生で今が一番自分を気に入っているからしばらくはこれでいこうと思います♪
―― 晴れやかな気持ちで。
大黒:いえいえ、50女の闇たるやすごいですよ(笑)。相変わらずB子はいるんです。でもそれも歌にしてしまえば救われるわけで。「私の涙はみんなの勇気」と思えれば、自分の弱さ、暗さもあながち悪いものじゃない。私たちクリエイティブな仕事はそれができるんですよね。だから「私は幸せだな」って思います。
―― 自分を受け止めることはやはり大切ですね。
大黒:負けたときに自分で「負けたー」って言いますからね。素直に「助けて」って。全盛期はカリスマとかいろいろ言われ過ぎて、鉄仮面かぶって鎧をつけて生きているような時代でしたけど、逆にそのときはいつでも死ねるような精神状況でしたよね。人間、追いつめられると自分で息を止めちゃうんですよ。もしも音楽がなかったら、何かの拍子に人を傷つけるとか、いろいろなトラップにハマっていたと思います。
でも、音楽が、大黒摩季のA子とB子をいつもニュートラルに戻してくれたんですよ。音楽には真摯に、全身全霊で立ち向かってきたから。自分のほとばしるエネルギーを注ぎ込んできましたからね。普段はペロンペロンですよ(笑)。現場を離れたらぬるーい人ですよ。でもヴィジュアルやキャラクターではなく作品を一番求められている、それがうれしいですね。